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死んで生まれる

(2009/09/02 公開) 【ストレス防御！】

気持ちひとつで景色がガラッと変わるなんていいますね。でも、どうやって景色を変えていけばいいんでしょうか。「こんな世の中なんてどうにでもなってしまえ！」なんてヤケクソになっている人ほど有利です。その方法は「自分を殺してしまう」ことです。・・・と言っても、もちろん自殺じゃありません。心の中で自分の心を殺すんです。

まず、「頭のいい自分」を殺します。次に、「カッコイイ自分」を殺します。後に残るのは「頭の悪い自分」と「カッコ悪い自分」です。実は「頭が悪くて」「かっこ悪い」自分ほど強いモノはないんじゃないかと思います。なぜなら常に捨て身だからです。「頭がいい自分」や「カッコイイ自分」なんてモノは心の鎧なんです。さらに言えば、「自分は頭がよくあるべきだ！」「カッコよくあるべきだ！」という無駄なハードルも心の鎧です。

心の鎧を脱ぎ捨てたら、とにかく「かっこ悪い」コトをやってみるんです。人前で泣いてみてもいいし、街中で浮かれまくってもいいんです。他人と自分自身に危害さえ加えなければ何をやってもいいと思います。極めつけは遊園地に行って、ウソでもいいから大はしゃぎしてみてください。「それ、ちょっとカッコ悪すぎない？」・・・と思われても構いません。

遊園地に行くと非日常的なモノがたくさんあります。現実の世界の中に作られた非現実的な世界です。たとえばディズニーリゾート。そこで心から楽しんでいる人は、たとえ「人工的に作られた非現実な夢」と頭では理解していても、手放しで「夢の国」を受け入れてしまうから楽しめるんです。ミッキーマウスやミニーは「着ぐるみ」じゃありません。心からその場を受け入れた人にとっては、本当にミッキーマウスとミニーは本当にそこにいるんです。

ひょっとすると、そんな風に思い込める人たちを「バカ」だと思うかもしれません。無自覚に現実逃避をしている人たちだと思うかもしれません。でも、私はそういう姿勢こそが生きることの本質なんじゃないかと思います。目の前に見えている世界を全部受け入れること。そして、その世界の中での自分の存在を無条件で受け入れること。実はとても簡単で、とても難しいことです。

なぜかストレスの多い社会の中で、「自分は無価値だ」「生きていても仕方がない」という思いに駆られる人がいても不思議じゃありません。でも、その「無価値」って面白いかも知れないんですよ。だって究極に自由じゃないですか。世間体を気にしないで何でもできるんですよ。バカな生き方をしてみてもいいんじゃないですか？

賢い頭で「悪夢」を見るよりも、バカな頭で「楽しい夢」を見た方がしあわせだと思いませんか。

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