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本当の自分?
(2009/10/20 公開) 【ストレス防御!】
「本当の自分はみんなが思っているのとは違う」とか、「自分を偽って生きるのに罪悪感を感じる」とか、そういう思いを持って人生を歩んでいる人は、思っているよりも多いような気がします。さて、「本当の自分」というのは、果たしてどれくらいうわべの自分と違うのでしょうか。
たとえば、本当は暗い性格なのにみんなの前では明るく振舞っている人。「本当の自分はすごく暗い性格なんだ!」って叫んでみたかったりするかもしれませんね。たぶん、その気持ちはある意味で正しいんだと思います。「まるで人を騙して生きているみたいじゃないか!」なんて。
大丈夫です。そんなことはぜんぜん気にすることはありません。少なくとも私の経験上では、そんなに他人はバカじゃありません。自分では分からないように明るく振舞っているつもりでも、ちゃんと自分のことを気にしてくれている人は、言葉の端々から本質的な自分を見てくれているものです。
そして、善意の視線で見てくれる人は「こいつ本当は暗いクセにウソつきやがって!」なんて思いません。むしろ「自分がキツイ状態でも、周りのことを気遣える人なんだな」と思うんじゃないでしょうか。
「それじゃあ、善意の視点で見てくれない人はどうなんだ?」
・・・そんなのは放っておけばいいんです。どっちみち全ての人に好かれることは無理なんです。世界にはいろんな神様がいますが、その神様ですら、全ての人に好かれるワケじゃないんです。ましてや、フツーの人間が全ての人に好かれるなんて無理ですよ。たぶん。
「だから大丈夫!」・・・と言われても、やっぱり心のどこかで不安なんでしょうね。そういう他人の言葉を素直に信じられないというか、どうしても疑ってしまう自分がいたりして。・・・で、その気持ちはよく分かります。それは、昔、私自身がそうだったからなんですけど(笑)。
昔、私自身がそうだったからこそなんですが、他人の言葉を信じられるようにするワザがあります。すごくシンプルだけど、ある意味ですごく勇気のいる方法です。それは、嬉しいことは「嬉しい」。悲しいことは「悲しい」。好きなモノは「好き」とできるだけ正直な言葉を使うことです。
人間は自分の心の大事な部分を守るため、無意識に全ての秘密を外に出せないような気がします。もし、それができたとしたら精神崩壊を起こすかもしれないからです。たぶん、ありのままを全部さらけ出すコトは命の危険をすら招きかねないのだと思います。自分の「核」というのはそれほど大事な存在です。
そんなワケで、人間は自分自身の全てをさらけ出すことができません。それは自分が生きていくために必要だからなんでしょう。まずは、そのことを認識したほうがいいのかもしれません。そのかわり自分自身の言葉に責任を持つことを心がけてみるんです。
もちろん、生きていればウソをつかなければならないこともあるでしょう。相手を傷つけないためにつくウソもあるものです。でも、そうでない時は、すべて心のままの本音を話すことにしよう・・・と、自分自身と約束をするんです。
私自身の経験では、自分の言葉の9割が信用できるようになると、自然と他人の言葉も9割信用できるようになるものです。そして自分自身の中に1割のウソがあることもよく知っておいたほうがいいでしょう。その1割のウソが他の人のウソを見破る力にもなります。一方的に騙されたりしないためにも、そういう部分も必要なんだと思います。いかがでしょうか?
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