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できないことをやめる
(2011/04/03 公開) 【ストレス防御!】
「やらなくちゃいけない」→「そんなこと分かってる」→「でもできない」→「これもやらなきゃ」→「でもできない」→「なんにもできない」→「できないことだらけ」→「もうだめだ」→「自分はだめだ」・・・というツライ体験。こうやって自分自身を追い込んで、追い込めば追い込むほどフリーズしてしまう心。私には分かります。
だからこそ、私はそういう人の心を少しだけでも救いたいんです。そういう時に「気合い」だの「努力」だの「やる気」だの・・・そんな精神論は何の役にも立ちません。気合いやら努力やらで何とかなっていれば、なんとかなっているはずです。では、こんな状況に陥ってしまったらあきらめるしかないんでしょうか?
そう。あきらめてしまうのが正解です。
とってもシンプルですが、これが私なりの正解です。無理してすべてをやろうとするからダメになっちゃう。たとえば、10個やらなきゃいけないことがあったとしたら、まずは9個を捨てちゃうんです。その中から「一番大事」なものを1個だけ残します。もし同じくらい大事で迷ってしまったら、「すぐに終わりそう」な方を1個残すんです。
そして、その1個を終わらせるためだけに全力を尽くすんです。やることはそれだけ。で、実際にやってみると意外に大変じゃないことが多かったりもします。そして、それを終わらせたら「やらないといけないことリスト」が空っぽになったことを喜びましょう。「やらなきゃいけないこと」というのは実は手強くないのかもしれません。
本当に手強いのは敵の「強さ」じゃなくて「数」なんだろうと思います。ひとつひとつはそれほどでもないのに、敵の数が多すぎると戦意喪失してしまうんですよね。本当はひとつずつ潰していけば、そんなに苦労しないはずなんです。しかし、敵の数が多すぎるとどこから手をつけていいか分からなくなっちゃう。
そのまま分からないまま放っておくと、やつらはじわじわと心の周りを包囲してきます。そうして思考停止に陥っていきます。だから、包囲されてしまう前に突破しないといけないんです。そのための戦術が「一点集中突破」なんですね。具体的には敵をひとつに絞って、ひとつずつ潰していくんです。
目の前の「できないこと」を見せ続けられると心は萎縮します。しかし、ものすごい勢いで「できる」状態になれば心はどんどんパワーアップしていきます。そうすると、バッタバタと目の前の「やらなくちゃいけないこと」が潰れていきます。気がつくと10個から7個へ減り、7個から5個に減り、そして3個に減っていきます。
どうしてもがんばっちゃう人は「自分は同時に全部出来なくちゃ」って思ってしまうんですね。でも、無理なことを無理にやろうとして潰れるのは合理的じゃありません。無理をして何もできないなんてナンセンスです。無理をしないで確実に「やるべきことを潰す」というスタイルでラクにやりませんか?
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