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本当にやりたい?
(2009/10/01 公開) 【ストレス活用!】
【ストレス活用!】編です
気分がシンドイ時は軽く読み飛ばしてくださいね。
本音を書こうと思います。「私にはやりたいコトがあるんです!」という人はけっこういます。でも、「やりたいコト」と大声を上げているコトの中には、たいていやりたくないコトも含まれています。
たとえば、「壮大なプロジェクトを打ち上げたいんだけど、こまかいお金の計算は苦手だ」とか「役者になっていろんな人を感動させる劇をやりたいんだけど、でも地味にセリフを覚えたり稽古をするのはキライだ」とか。他にもいろいろ。
「やりたいコト!」と口に出してみるとカッコいいかも知れないけど、その過程の中で、つい萎えてしまうような作業もあると思うんですよ。正直、そんなに都合良く「自分の気持ち」ってヤツは動いてくれない。どれだけ前向きでいこうと思っても、「う・・・」となる瞬間はあると思いますよ。
そういや、人としゃべるのが好きじゃないコメディアンとかもいるみたいですよ。そういうのを聞くと「向いてないんじゃない?」って思ったりするんですけどね、実際にそういう人も芸能界の中で長続きしちゃったりしてる。
でも、そういうの、実は当たり前だと思うんですよ。野球が好きな高校球児でも「グラウンド整備だけが好きな人」とか「基礎練習だけが好きな人」っていうのはあまりいないような気がしますもん。
たいていの野球好きならグラウンド整備に時間をかけるよりは、練習に時間をかけたいだろうし、基礎練習よりは練習試合の方がいいんだろうなと思う。でも、どっちもやらなきゃいけない。そういうワケですよ。で、練習をずっとさぼっていると試合には出られない。
だから「やりたいコト」の中には「やりたくないコト」っていうのも、たいていセットでついてくると思うんです。「グラウンド整備や基礎練習が面倒くさすぎるから、自分には野球は向いてないんじゃないか。」なんて本気で思っちゃったら、しまいには野球をやめちゃうしかないじゃないですか。
そういう時には「なぜ野球をやりたいのか?」という本質を考え直してみるといいんだと思います。「本当にやりたいコト」を目指す本質的な理由は、欲望丸出しでいいんじゃないでしょうか。グラウンド整備の途中でも、将来の夢を妄想できちゃうくらいの理由。
「将来、メジャーリーガーになって名誉と富をつかんでみせる!」というギラギラした理由でもいいし、「カッコイイ選手になってよりどりみどりの美人にモテまくりたい」なんて、違う角度にギラギラした理由でもいいし、「子供たちのヒーローになって記憶にいつまでも残りたい」っていう正統派(?)な理由でもいいんだと思います。
やりたいコトの原点を見つめることは「本当にやりたいコト」の前に広がっている「本当はやりたくないコト」を突破する力になると思います。だからこそ「やりたいコト」の原点に存在する欲望パワーは必要なんだと思います。
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