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遠くの「しあわせ」
(2011/01/24 公開) 【ストレス回避!】
「どうやったらしあわせになれるんだろう?」と考えてみても、答えが出ないことはけっこうあります。なぜでしょうか?・・・今回はいきなり答えを書いてしまいます。なぜその答えが出ないのかといいますと、まさにその時に「不幸のまっただ中にいるから」なんです。このストレスはじわりじわりと心を蝕んできます。
「しあわせ」になりたいと考えているとき、その心理的位置は相対的に「ふしあわせ」だということになります。つまり、『「暖かい国」に行きたい』と考えている時、その場所は間違いなく「寒い国」のはずです。ある意味で、「しあわせ」を追い求めている限り、「しあわせ」は遠くに見えるはずなんですね。
たとえば、「かわいい彼女(やさしい彼氏)が欲しい」と願っているとしますよね。うまく出会えたとして交際できるようになったとします。そしてうまくいけば結婚までたどり着くかもしれません。しかし、この間にも様々なことがあります。どんなに好きな相手でも必ず何らかの欠点はあるものです。「好きな相手」という時点で、自分が望んでいた相手であるにも関わらずです。
この欠点に意識をフォーカスしてしまうと、後から後からいくらでも文句が湧きだしてきます。それは「寒い国」から「暖かい国」に行く夢をやっと叶えてみたら、後になって「食べ物が傷みやすい」という欠点に気づくようなものです。何かの想像が現実化した時に、「予測していなかった欠点」がついてくることはよくあることです。
その「予測していなかった欠点」とどのようにつきあっていくのか。これが大事なことなんだと思います。まず、ここで最も大事なことが「予測していなかった欠点」ではなく、単に「予測していなかったこと」と捉えることです。「欠点」の二文字が「こと」の二文字に変わっただけですが、これはとても大切なことです。
「欠点」とはマイナス方向から考えることです。「こと」というのは考え方の方向を変えるだけで、プラスにもマイナスにも化けられるんです。客観的に「こと」を眺められるようになればしめたものです。この時に考えればよいことはふたつだけです。
・当初の願望が叶った「今」を素直に喜ぶこと
・目の前にある「こと」の良い面はなんなのかを考えること
空腹にあえいでいた時は「どんなものでもいいから食べたい」と思っていても、普通に食べられるようになってくると、「見栄えが悪い」、「塩味が強すぎる」、「香りが上品でない」などと文句を言い始めてしまいます。不況の中で就職を渇望していた人も、めでたく就職できた後に、ふと気を抜いてしまうと会社の愚痴を吐き出してしまいます。
つまり、最初の「感謝」や「喜び」を忘れて、「欠点」ばかりを見てしまうから「ふしあわせ」になっていくんです。「しあわせになりたい」と思った時に大切なことは「今のしあわせ」をきちんと見つけて、ちゃんと感謝すること。そこから「しあわせ」は始まっていくんだと思います。
さあ、今からさっそくしあわせになりましょう!
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