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楽しむ訓練をする
(2009/09/01 公開) 【ストレス回避!】
「この世の中は楽しんだもの勝ち」なんてよく言いますが、さて、どうやって楽しんだものでしょうか。この世の中に嫌気がさしてしまっている人も多いようで、若年層の死因のトップにくるのが自殺と言われています。そういう状態に追い込まれた人たちに「生きろ!」ということは酷かもしれません。そういう意味では正直なところ正解は分かりません。
でも、あえて思うんですね。たしかに苦しいことや悲しいこともある現実だけど、もしかすると、生きていることに感謝するような幸せに出会うかもしれません。急がなくてもいつか必ず死はやってきます。この世の中が「不幸」と「幸せ」でできているのだとしたら、「不幸」だけを体験して去っていくのは、ちょっともったいないような気がします。
もし、人生が始まってから、自ら命を絶とうとするまでの時間が「不幸」に満ちていたとしますよね。でも、本当はそこを折り返し地点にして、残りの半分の人生が「幸福」で埋まらなくちゃ収支が合わないんです。今までいいことがなかった人こそ、その分だけ人生を楽しむ権利があるんです。
でも、私も気づいたことがあるんです。世の中を楽しむために「訓練」しなきゃいけない場合もあるってこと。訓練といっても難しいことをするわけでもありません。やってみることはふたつだけ。
まず、ウソでもいいからまず笑ってみるということ。それから現実に転がっているすべてのものをネタにすること。ヤケクソに見えたっていいから、いろんなコトをおもしろがってみるんです。「何が面白いんだ!ふん!」じゃなくて、「わ~ははは!こ~いつはおもしれ~や!」って、自分の人生ごと笑い飛ばすんです。
でも、「たったこれだけ」とは言っても、それはとても困難が伴うコトかも知れません。今までの自分の人生でできあがってきた心のクセの向きを変えるのは、並大抵のコトではないかもしれないからです。
でも焦ることはまったくないと思うんです。昨日の自分と比べて1ミリでも違うことができたらいいんです。もうちょっと言えば、そこまですらいかなくていいんです。「騙されたと思ってやってみるか」と思っただけでも、もう過去の自分じゃないんです。
私には無責任に「死ぬ気があれば何でもできる」という言葉を簡単には書けません。でも、「大変かも知れないけど、死ぬまでの恐怖に比べれば、それよりはラクかもしれないよ」とは書いておきたいと思います。
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