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焦りすぎて何もできない
(2012/03/16 公開) 【ストレス回避!】
あれもこれもしなければいけない。どれもこれもできていない。……こんな状況は地味にツライものですね。このような「パニック状態」にはまってしまうと、結果的に何ひとつできずに終わってしまうことも珍しくありません。悔しいですね、あれだけ焦燥感にさいなまれたのに、結果として何もできていないなんて。
実はこういう経験をたくさん持っている人ほど、この呪縛から逃げられる可能性が高いはずなんです。「焦ってパニックになると、結局、何もできなくなるよ」という現実をよーく考えてみるんです。どんなに焦ったところで無駄ってことなんですね。そこで逆転の発想をしてみましょう。「どうせ全部やれないんだからあきらめよう」って。
そう、あきらめちゃえばいいんです。ただ、そのままだと改善がいつまでたってもできませんので、それに加えてこう考えるんです。「4つやらなくちゃいけないなら、その中の3つを捨てよう!」と思い切ってください。どうせ「全部できない」んですから。でもそのまま「全部できない」状態のままでいれば「全敗」です。でも「ひとつでもできた」状態になれれば「全敗」ではありません。
さて、何を捨てるべきかを考えるわけですが、私の場合は次の自問自答で決めています。
(0) それをやっておかないと深刻な健康被害を受ける?
(1) それが終わらないと金銭的ペナルティを受ける?
(2) それが終わらないと(3)以降の全ての進行が遅れる?
(3) それが終わらないと深刻な信頼低下を招く?
(4) それが終わらないと未来の夢が叶えられない?
まず、(0)については、あまりありませんが、放っておくと生命に関わることについては、自分のことであっても家族のことであっても最優先です。他のことはとりあえず放り投げてもOKだと思っています。また、(1)のように、放っておくと最終的に金銭的ペナルティが科せられるものも優先度は高いです。たとえば、確定申告、クレジットカードの払い込みなどですね。
次に、私の場合、弱点にもなり得るのですが、(2)についてはわりと重視しています。たとえば、パソコンの起動が不安定になってしまった、速度が極端に遅くなってしまった場合です。こういう場合はまずはパソコンの修理や調整を最優先にします。こういう時に我慢して使い続けてしまいたくもなるのですが、不安定で遅いパソコンを使っていると、すべての処理が遅くなります。他の例では携帯電話の故障なども優先して対応します。
その後は、(3)、(4)の順で決めています。また、同じジャンルが複数ある場合は、深刻度がより高い方を選ぶようにしています。たとえば、金銭的ペナルティでも数百円の損よりは数万円以上の損になる案件を優先します。もっともこれは私の例ですので、自分自身に一番「しっくりくる」選別ルールを作ってみるといいと思います。
実は、この方法を使っていると気づきがあります。「4つあるうちの3つを捨てた」はずなのに、意外にも「残した1つ」が早く終わってしまい、「捨てた中にあった1つ」も終わらせることができてしまうことがあります。私なりに理由を考えてみたのですが、「どれから始めようかと悩む無駄な時間」がなくなったことが大きいと思われます。
最後にまとめておきましょう。焦ってしまって動けなくなったときは、次のようにするといいようです。
(1) 「全部することをあきらめる」→「パニック状態を落ち着かせる」
(2) 「これひとつをしようと決める」→「やることの決定に悩む時間を減らす」
これで「焦りパニック」から脱出する可能性が高まります。ぜひ試してみてください。
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