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ラクになれる仕事を探す
(2012/05/21 公開) 【ラクに仕事する】
別に「ラクができそうな仕事を見つけて転職してください」といいたいわけではありません。それはそれでひとつの正しい選択肢のひとつではあると思いますが、とりあえずそれは今回のテーマではありません。それから「職業」ではなく「仕事」と書いていることにも注意してください。
ひとつの「職業」の中でもさまざまな「仕事」があります。そして全ての「仕事」が「ラク」になるわけではありません。仕事の中にもラクになれないモノと、ラクになれるモノがあります。そこで、まずは「ラクになれない仕事」について書いてみようと思います。
(1) 「そこにいること」自体が仕事になっているもの
たとえば、ガードマンの「警備」などがこれにあたります。仕事の性質上、いくら作業を効率化したからといって、時間内に他の仕事をするわけにはいきません。「そこにいること」が最も重要な仕事の場合はラクになれる要素は少ないです。
ただし、これと似ているのですが違うパターンもあります。たとえば、講師の「授業」などです。仕事の性質として「そこにいること」も重要なのですが、生徒に実習をしてもらっている間にテストの採点をするなど、他の仕事と並列化を試みる余地はあると思います。
(2) ITツールを使ってはいけないルールになっている仕事
厳密に考えれば、必ずしも「IT」を使わなければ「効率化」できないわけではありません。しかし、ITを利用できない環境はそれだけで効率性が確実に低下します。なぜなら「自分の能力」に依存する割合が増えてしまうからです。
たとえばITを使ってはいけない計算。紙の上に書いてある「問題を読んで」「計算して」「答えを書く」という作業から逃れることはできません。読む速さ、計算の速さ(電卓を叩くスピードも含めて!)、書く速さの全てが自分の能力に依存します。
基本的に「能力が低くて弱った私がどうやって工夫したのか?」……ということを書いていくので、「自分自身の基本性能が高い人」は、このコンテンツを読んでもあまり得をしないかもしれません。
(3) ほとんど同じことが起こらない斬新な仕事
芸術家の仕事に当てはまることが多いと思います。工業製品のように同じモノを大量につくるのであれば、ラクができる余地があるのですが、イマジネーションをフルに活かして「今までになかったモノ」を想像する仕事は効率化できません。というよりも、たぶん、効率化してはいけない仕事なのでしょう。
たとえば、小説の執筆を効率化したとしても、いつも同じ展開で同じような謎解きでは飽きてしまいます。ただ、小説を執筆するケースでも例外はあります。たとえば、登場人物の行動や性格など、シナリオに矛盾があってはいけないので、そういうチェックをする「作業」は必要になることがあるでしょう。
つまり、創造性を発揮する仕事でも「想像力」と「作業力」に分かれることがあって、「作業力」に相当する部分は効率化する余地が大いにあります。シナリオの矛盾を早期発見する仕組みの運用、文章の入力速度を高めるための工夫など、いろいろ考えられますよね。
逆に考えると、次の条件にあてはまる仕事の場合は「すべらく」化できる可能性が高くなります。
(1) ある程度自分で進め方を決められる仕事
(2) ITツールを利用して進めることのできる仕事
(3) 「繰り返し」が比較的多く発生する仕事
これから、仕事の「すべらく」化について具体的な方法を紹介していきます。残念ながら「面倒くさい仕事」が「すべらく」化できない場合、転職を考えてみる時期なのかもしれません。「面倒くさい」と思っている時点で「向いていない」可能性があるわけですから。
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