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「すべらく」で仕事する
(2012/05/21 公開) 【ラクに仕事する】
私はあまり「仕事の才能」に恵まれていません。たとえば記憶力がよくありません。だからちょっと前のことも平気で忘れてしまいます。過去には、よく予定を忘れてすっぽかす失敗もしました。正確で迅速で持久力が試される作業もダメです。集中力がもちません。
これだけ欠点だらけの私が、とりあえずIT業界という場所で十数年、さらに独立してからも十年近く生き延びています。もちろんこれは私を取り巻く環境や運がよかったこともあると思います。それは間違いありません。
しかし、私が生き延びてこられた理由は他にもあります。それは自分の能力の限界をすっぱり認めた上で、徹底して自分の足りない能力を他の工夫で補ったからです。記憶力の弱さは作業記録をマメにとったり、ITツールの通知機能などを使いました。
また、事務作業の弱さはプログラミングで補いました。それから、持久力の弱さ(飽きっぽいのです!)は、業務の効率化を徹底しました。つまり、集中力を必要とする時間を短くしたのです。もう少し過激な表現をするなら、「仕事の密度を高めて『空けた時間』にサボる」ということを心がけていました。
「サボる」というと、あまりいいイメージがありませんが、実は大事なコトだと思うのです。なぜなら、集中力とモチベーション(やる気)を、自分から積極的にコントロールできる手段だからです。高くジャンプする前には大きくかがみ込む必要があります。このことは集中力でも同じことです。
つまり、「メリハリ」のある仕事をしていけば、「疲労をためずに安定した仕事ができる」ということです。高い集中力を一日中持続させようとするのは、100メートル走の全力疾走でフルマラソンの42キロに挑むくらいに無謀なことだと思います。私が仕事で大事だと思うことは「モチベーションのペース配分」です。
仕事体力の弱さは、上手にペース配分をしたり、便利なツールを使うことでいくらでも補えるのです。少なくとも、私は足りない能力をそうやって補って仕事をしてきました。もっとも、正直に書いてしまえば、これは結果論です。たまたま試してみたらよかった・・・というだけです。
ただ、もしかすると私が考えたり試してみて「ラク」になったノウハウは誰かの役に立てるかもしれません。私は「いわゆるエライ先生」や「元々、仕事ができる人」ではありません。欠点だらけの私が、ダメな部分を乗り越えるための「仕事の裏技」をお伝えしていきます。
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