Nexus9にガッカリした8つの理由

Nexus9というタブレットを使っていました。私にとっては初めてのタブレットでした。しかも、Androidを生み出したGoogleのお墨付き。純粋なあるべき形のAndroidなのです。それに、docomoやAuなどの携帯電話キャリアからの販売でなく、Googleが販売しているのです。こんなCoolなガジェットを買わないなんてもったいない!

……あれから1年経ちました。たぶん、きっと、もう二度とNexusシリーズを買うことはないでしょう。Googleお墨付きのNexus9には残念なことが、想像していた以上に存在していたのです。

(1)ケースなどのグッズの品揃えがキャリア向け端末に比べて驚くほど薄い。

これは地味に残念です。キャリアから販売されたスマホやタブレットはお祭りキャンペーンかのように、周辺機器コーナーが盛り上がっています。しかし、Nexusについてはまるでお葬式のようです。「Nexus9ですか、うちでは取り扱いないですねー。」という店もいくつかありました。タブレット自体がスマホに比べて盛り上がっていないのかもしれませんが、それにしてもちょっとガッカリです。

(2)OS起動に5分以上かかる端末を発売することになんの疑問も抱かない。

初めてのタブレットデビューで舞い上がりながら電源をOnしました。Googleのおしゃれなロゴが華やかに舞い踊り、Android OSの起動を待ちます。まだかなまだかな……まだかなまだかな……いや、これ、もしかして壊れてないか?……と5分くらい経った頃にOSが起動する速さ。スマホよりも強めのハードウェアをたくさん詰んでいるのだから早くていいはずだよね。なんですか?お湯を沸かすところからスタートして、即席ラーメンができあがるよりも時間がかかる起動時間は。

まあ、タブレットってそんなものかもしれないよね……。と思ってましたが、その後に買ったXperiaタブレットを起動したら、起動まで1分もかかりませんでした。日本国内のマトモなメーカーならこんな出来で出荷判定を通るはずがありません。

(3)電源メニューに当たり前にあるはずの「再起動」機能がない。(「停止」のみ)

おかしいなあと思っていたんです。それまでスマホは3台ほど乗り換えてきました。しかし、どのスマホにも電源メニューに「再起動」というボタンがあったのです。しかし、このNexus9で電源ボタンを押すと「終了」しか選べないのです。特に人を馬鹿にしたくらいに起動が遅いタブレットです。マジでお湯を沸かすところから初めて、即席うどん(5分待ち)ができあがったとしても、まだ起動が終わっていないくらいに鈍くさいタブレットです。

電源が落ちるのを待ってから、さらに電源をOnにするのがストレスです。どうせ遅いなら「再起動」機能くらい用意しておけ。ちなみにXperiaには普通に「再起動」ボタンがありました。

(4)頻繁にOSのバージョンが上がるがどんどん遅く不安定になっていく。

純正AndroidたるNexusの最大の魅力は、何よりも最新OSがリリースされ、そして長く見捨てられないことが確定していることです。常に最先端のバージョンのAndroid OSに触れていられる、そして長く触れていられるのが最高なのです。キャリア製のスマホなんて、ほとんどOSの更新なんてやってきません。最新OS、いつ来るか、来ないのか、やっぱり無理なのか。やった!来た!……くらいの頻度です。

しかし、そこはさすがNexusだけあって、Android OSの更新は活発です。あれ?……一週間前にもアップデートしたよな。いや、今回は3日前にアップデートが来たんだっけ?……というくらいの頻度で飛んできます。どちらかというと、まともに安全性の検証をやっていなくて、ぶっつけでアップデートを流してみたら、上手くいかなかったので、大慌てで修正のアップデートをかけている印象です。そして、アップデートのたびに動作がもっさりしていくのです。

(5)無駄にiPhoneを意識したのか、SDカードは差せない仕様になっている。

高級感というのはAppleを模倣すれば醸し出せるとでも思ったのでしょうか。リリースされたNexus9は、メモリ32GB版と、メモリ64GB版の二つだけ。そして、microSDカードは差せません。Appleは相当なブランド戦略を背景にして、その上で不便だけどSDカードを廃止した。でも、Androidでそれをやるのは愚かでしかないと思うんです。だって、他のAndroidはSDカードでメモリ拡張できるんですよ。できるのにやめた。……といえばかっこいいとでも思ったのでしょうか。

Androidの拡張性というメリットを削り取った結果、他の機種よりも残念な要素だけが目立つ結果になりました。比較するのもアレですが、Xperiaタブレットには、64GBのmicroSDメモリを装着して、気持ちよく使っています。

(6)防水・防塵が当たり前の時代に、それを切り捨てた環境適応の弱さ。

今さら、Androidのまともな機種では防水に防塵が当たり前です。そういうところもiPadをマネすれば売れると思ったのでしょうか。水に濡れても、埃が入っても動作保証の対象外です。他のそこそこのAndroidでは防水仕様なのに。突然、雨が降ってきたら大慌てでしまわないといけなくなるのです。雨が降ってきたら、それに関する情報を検索したくなる時もあるというのに。

もう、書くのもなんだかなあという気分になってきましたが、Xperiaでは……(以下略)。

(7)サポート体制が悪い。特に海外製なので壊れるとダイレクトに対応が悪い。

国内のメーカーで、かつキャリア経由で購入したものであれば、それはそれは故障時の補償は手厚いものです。国内メーカーのスマホを壊してしまって、修理に出したら、1週間かかるかかからないかくらいの速さで修理を追えて戻ってきました。残念ながら、廉価品メーカーはそういうところのコストを抜いているので、壊れた時の面倒くささや、時間のかかり方は大きなデメリットです。

たまたま、販売店で延長保証サービスに入っていたからまだマシでしたが、Googleから直接購入していたら、もう捨てるしかなかったかもしれません。きっと安いから修理するよりも買い換えろ……という発想なのかもしれませんが、私にはちょっとその価値観が分かりかねます。

(8)OSアップデート中に文鎮化した。死ね!……ああ、すでに死んでやがる。

なぜ修理に出したのかといえば、OSアップデートの通知が来たので、それに従ったら、それ以降、起動しなくなってしまいました。いろいろとGeekなサイト巡りをして、なんとかできないものかと探りましたが、メーカー対応しかないね……というパターンだと言うことが分かりました。延長保証ということで、入っていて良かった……と一瞬思いましたが、よく見てみたら「お客様の免責は購入金額の10%となります」と書いてある。

メーカー側から送られてきたアップデート指示に従って文鎮化したのに、その修理のために免責を要求される、なんとも不思議な仕組みです。自分で責任を取れないかもしれないアップデート指示なんてするんじゃない。

なにがGoogle純正のリファレンス端末だよ。こんな端末のマネだけはするな。

……考えてみたら、どうして国内のスマホメーカーがNexusシリーズを作らないのか。作れるはずがないのです。なぜなら、安さ爆発路線の廉価品専門メーカーじゃないと手を出さないからです。品質に対して何にも疑問を抱かないメーカーだからこそ、価格が激安なのです。激安だからこそNexusなのです。たぶん、日本のまともなメーカーからこんなタブレットをリリースしようとしたら、責任者マジギレですよ。

そんなわけで、現在、Nexus9は修理のために長い旅に出ています。程度の低いサービス品質には心底頭にきているのですが、まあ、そのまま捨てるのも癪なので直してもらっています。でも、戻ってきても一線級の活躍はさせません。役目があるとしたら、Youtube視聴専用機くらいでいいのではないでしょうか。まあ、動いてさえいれば、いずれ文鎮よりはマトモな使い道はあるでしょうから。

いずれにしても、Nexusシリーズはオススメしません。安いし、壊れたらまた買えばいいし。ま、ダメなら捨てればいいじゃないの……と言い切れる方にはオススメです。逆にそうでない人は、少々お金がかかってもまともな機種を買うことを強く強くおすすめします。

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