音声入力とのつき合い方

夢の技術……音声入力

昔、『スタートレック』というSFドラマで、登場人物が「コンピューター、X月X日の記録を検索!」と話すと、コンピューターが即時に処理をしてくれる場面に憧れた記憶があります。

実際にそのドラマの中では航海日誌を記録するときには、コンピューターに向かって口頭で起きたことを話し、それが記録されるという便利な世界でした。

一昔前はSFドラマでしかなかったことが、現実になってきている実感がわきます。でも、現状ではドラマのようにすらすらと記憶してもらうというところまでは至っていません。惜しいところまで来ているのですが、まだまだ工夫が必要です。

試しに議事録で使う

議事録のボイスメモを残す事は一般的ですが、その音声データを音声認識にかけてみると、とても便利な気がします。しかし実際にやってみると、意味不明なメモができ上がります。

音声認識自体の課題もありますが、複数の人間が同時にしゃべるとその処理で躓くことがほとんどです。(もっともそれは人間である私も無理ですけどね)

まだ誰がしゃべったかという区別もできません。1時間程度の議事録を音声認識で作成すると、実際にはその手直しで時間がたってしまうことも珍しくありません。

特に意味不明な部分の修正は大変です。また一般的な議事録では、一言一句、すべてを忠実に書くことは要求されてないことがほとんどです。

そこで、議事録を作成するにあたって現実的な方法としては、ボイスメモを聞きながら、重要な部分だけを自分の口で音声認識に伝える形か最適です。

音声辞書が登録できる場合は、あらかじめ『かっこやまだ』を『(山田)』などに変換できるようにしておいて、結論を話した後に『かっこやまだ』と音声入力すると便利です。

だから入力補助として使う

SFドラマのようにすべて音声入力で賄おうとするのは無理があります。特に音声入力の最初のうちは音声入力そのものよりも、訂正の方が多くなります。

よく聞く話では最初のうちに手間をかけておけば後が楽になると思い、音声入力の修正の設定ばかりに時間がかかることも珍しくないようです。

私もすべて音声入力で行いたいのですが、実際のところはタイピングと音声入力のハイブリッドです。キーボードを使って入力をするのですが、面倒くさいところだけ音声入力を使う感じです。最初の内はこの方法になかなか行き当たりませんでした。

すべてを音声入力にさせてしまいたくなるのですが、逆に遅くなるというジレンマを抱えていました。

本当に細かいところの入力がうまくいかないことでストレスをため込んでもいたのですが、基本的にはタイピングで入力を続けていき、疲れたところで音声入力を使うとか、長いキーワードだけど、音声入力を使って入力すると非常に便利です。

つまり、入力の方法として指と声の両方をハイブリッドで使っていく感じです。ちなみにあくまで入力補助ということですから、基本的認識にその修正は手作業で実施します。その方はストレスも少なくて早いです。

ブレーンストーミングで使う

基本的に文章がタイピングで進めていくのですが、まだ考えがまとまっていないときに何度も打ち直していくのは疲れます。そういう時に音声認識は非常にパワフルです。

誰かと話をするような勢いで言葉を列挙することができます。例えば、AmiVoiceのように「改行」といえば、実際に改行してくれるようなソフトウェアを使った場合、腕を組んで天井を見つめながら、

  • 手元を見ないで入力する (改行)
  • 画面を見ないで入力する (改行)
  • 入力時の疲れを減らす (改行)
  • 完全にリラックスした状態で考える (改行)

のように、頭の中の言葉をコンピューターに吐き出していくことできます。
実際にこの箇条書きも音声認識を使って天井を眺めながら、入力したものです。

やってみるとよくわかりますが、思った以上にこの機能は便利です。

大事なのは外付け音声マイク

私自身もそうだったのですが、音声認識ソフトを使った最初の印象は「認識精度が悪すぎて使い物にならない」でした。
音声認識の精度が低いとソフトウェアの評価を下げたくなるのですが、そういう時に一つだけチェックして欲しいことがあります。

とても単純です。

「パソコンに向かって話し掛けていませんか?」

……ということです。

最近のノートパソコンにはマイクがついています。それならこのマイクを使ってしまおう。私もそう思っていました。
ちょうどパソコンに話しかけるような感じです。それで音声認識させたフレーズは意味不明な宇宙人の言葉のようになっていました。

あまりの認識精度の低さにイラつきながら原因をサイトで調べてみました。

すると同じような人がいたもので、音声認識で最も大切なのはマイクの品質だと書いてありました。
正直なところ意外ですよね。結論から言えば外付けマイクを使ってみると、使う前に比べると雲泥の差です。100%とまではいきませんが、実用になったかなと思える程度の品質になりました。

選んだのは1000円台のヘッドセット

近くのパソコンショップに行って外付けマイクを探してみました。私が持っているパソコンでは音声ミニプラグが使えないので、ありもののマイクは使えませんでした。

すると選択肢としてはBluetoothかUSB接続のいずれかになります。本当はBluetoothのマイクを探そうとしたのですが、通話用の耳に差し込むタイプがほとんどでそれだと口元までマイクが届きません。

お高いアメリカ製のデバイスの中には、耳に差し込むタイプでマイクが口まで届かなくても、明瞭に入力できる骨伝導マイクもあるにはあるのですが、今回の予算では断念しました。

もっとも購入時点では音声マイクの品質で解決するかどうか半信半疑だったので、そこまでマイクにお金をかける気持ちにはなれなかったのですが。

エレコム ヘッドセット マイク USB 両耳 オーバーヘッド 片出しケーブル 1.8m HS-HP28UBK

大切なことは、

  • マイクと口の距離が5センチ以内になること
  • ノイズキャンセルマイクであること

の2点です。
2000円以内の出費で、快適な音声入力はできると考えればかなりお買い得といえます。

音声認識ソフト

とりあえず私が使っているのはAmiVoice SPという音声認識ソフトです。今は大幅に音声認識辞書が拡張されたSP2が発売されているようですが、SPでもそれほど困っていません。あくまでも「入力支援」なので。

ちなみにAmiVoiceの評判をAmazonで覗いてみると、さんざんな結果になっています。

音声認識ソフトに過剰な期待をしすぎたということもあると思いますが、書き込み内容をよく見てみると、必要に迫られて急いで使った人が多いような気がします。つまり外部マイクを買う余裕はなさそうなケースがほとんどです。

外部マイクを最初から使っていればこんな事にならなかったかもしれません。

AmiVoice SP2(Windows)

PCで使える音声認識ソフトはAmiVoiceの他にも、ドラゴンスピーチというソフトウェアが有名です。(Mac版は「dragon dictation」)

どちらがすぐれているか……という検証をしているサイトもたくさんあるようです。いろいろと見てみると、ドラゴンスピーチの音声認識もかなりよくできているようです。

とはいえ、音声認識ソフトそこそこ値段が高いので、無料で使いたい人は次のような選択肢もあります。

Googleドキュメントは、「ツール」→「音声入力」で音声入力が可能になります。そのままドキュメントになるので、お金を使わずに音声認識ソフトウェアを使うなら、この方法がオススメです。

音声認識精度も高いのでストレスなく入力ができると思います。検索分野の大御所ということもあり、認識するキーワードも最初から多いような気がします。(もっとも、そもそもキーワード登録はできませんが)

その他ではWatsonの「Speech To Text」も無料で音声認識を使えます。精度もなかなかのようですが、対話形式での出力になりますので、そのままドキュメント作るのであれば、Googleドキュメントを使った方がいいかもしれません。

過度の期待を持たずに使う

今から10年後の未来ではもう少し状況が変わっているかもしれませんが、現時点の技術では、音声認識を完全に信頼しきった文字入力は難しいのが現実です。

また、滑舌のよさも試されるため、ソフトだけではなく利用者のスキルアップも必要となります。そのため早口でしゃべると、あとから修正の都合ばかり増えるということも起こります。慣れがある程度必要です。

実はこの文章もほとんど音声認識で書いてみました。手入力とのコラボレーションで、肩凝りに苦しむこともなく快適に入力することできました。慣れてきたこともあると思いますが。

繰り返しになりますが、基本的には自分でタッチタイピングをして、面倒なところだけ音声認識にするという使い方が実にオススメです。
文字入力に音声認識を使う価値は十分にあると思います。

無料のサービスでも一度使ってみて便利体験をぜひしてみてください。

正しいAndroidスマホの紛失方法(後編)

~Google遠隔初期化をキャンセルする方法~

今回のスマホ紛失騒動を貴重な経験として、では冷静な状況下でどうすべきだったのか、反省点を振り返って書いてみたいと思います。

【注意】これは2017/03/23(木)時点での対応手順です。時間経過により状況が変わっている場合がありますので、十分に内容を理解された上、自己責任でご参考になさってください。内容を理解できない場合は、これを印刷してドコモの店員さんに手伝ってもらうと安心かもしれません。いずれにせよ、この手順を参考にして万が一何らかの損害が発生しても一切の責を追えませんのでご了承ください。

スマホ紛失でわかったこと

紛失時に避けた方がいいこと:

(1-1) スマホを探すためにあわてて電話をかけない!
(1-2) 思いあまってGoogleデバイスマネージャから遠隔初期化をかけない!

紛失する前にあらかじめやっておくべきこと:

(2-1) 遠隔ロックの設定は有効に設定しておく!
→これをやっておかないとGoogleサービスからの遠隔ロック機能が使えません!
(2-2) SDカードは暗号化しておく!
→SDカードは遠隔初期化できず、先に取り外されたら手の施しようがありません!
(2-3) GoogleデバイスマネージャでGPS位置特定可能にしておく!(他端末必須)
→ドコモに問い合わせるよりもすばやくGPSの位置特定ができます
(2-4) セキュリティのためロック画面を設定しておく
→ロック画面がなくボタンひとつで普通に使えるスマホは守るすべがありません
(2-5) 電子マネーはまとまった額を入金せず失っても許容できる金額の範囲にする
→スマホ紛失の場合はほぼお金は返ってこないと考えるのが現実的です
→がんばってみてもいいのですが時間や手間などのコストが思った以上にかかります
(2-6) ドコモの公衆Wifiサービスを使わない設定にしておく
→繋がっても品質が低いことの方が多く不意に繋がると危ないかもしれません

その上で紛失したときにすべきことの順番:

(3-1) 電源が入っているうちにGPS位置特定をしておく(ドコモお探しサービス)
→前述(2-3)ができているならGoogleデバイスマネージャで位置特定します
→その結果、自宅にあるようなら着信音を鳴らしてみてもいいかもしれません
→紛失に気づいた電車と一緒に移動しているなら電車から降りずに追跡できる
(3-2) Googleデバイスマネージャから遠隔ロックをかける
→ロックをかけるだけでなく連絡を促す電話番号指定やメッセージ表示も目的
(3-3) ドコモにオサイフケータイ停止を依頼
→悪意の第三者によるオサイフケータイの悪用を回避します
(3-4) 警察署に遺失物届けを出す
→GPSでおおむねの紛失位置が特定できているようならその点も伝達する
(3-5) ドコモでケータイ補償サービスを活用
→補償がまったく使えない状況でないなら正規の手順を踏むのがよい
→よほど使っていた端末が気に入らないなら中古で他端末を買うのもあり

スマホ紛失時あきらめなければならないこと:

(4-1) 基本的に紛失していたスマホに入っていた電子マネーはあきらめる
→実際にいろいろと調べ解決を試みてわかりましたが無理と考えるのが妥当です
→モバイルSuicaの定期券はスマホに入れないほうが安全かもしれません
→モバイルSuicaのコールセンターよりはみどりの窓口にいった方がいいかも

スマホ紛失騒ぎの後始末

結論から書くと、警察署から機種番号の照会を受けたドコモからスマホ発見の連絡を受けました。その際、警察署の窓口時間、引き取りに持っていくものも連絡されます。ちなみに私がドコモから案内された内容は次の通りです。

(1) 警察から照会のあった機種番号(メモに控える)
(2) 警察から通知のあった受理番号(メモに控える)
(3) 本人確認のできるもの(免許証など)
(4) ゴム印ではない印鑑
(5) 問合せ先の警察署名と連絡先
(6) 警察署の受付時間(平日のみで8:30~17:00)

私のように遺失物管理の担当が会計課など昼間の部署の場合だと、24時間空いている警察署なのに夜間は引取りにいけません。お役所的体質を恨みましたが仕方ありません。有給休暇を消化して受け取りに行きました。ちなみに私の場合、警察署で機種名と色を聞かれただけで、(1)と(2)については何も聞かれることがありませんでした。(せっかくメモとったのに!)

Googleデバイスマネージャの遠隔初期化の恐怖と対処

「紛失時に避けた方がいいこと」に書いたとおり、Googleデバイスマネージャからの遠隔初期化はやらない方がよかったのです。ロックがかかった時点でAndroid端末の本体データにはアクセスできない状態になります。また仮にSDカードが暗号化されていなければ、SDカードを取り出してPCにでも繋いでしまえばまったく意味がありません。

劇的な効果が見込めない割に、Googleデバイスマネージャの機能を紹介したサイトでは恐ろしいことが書いてあります。「初期化は最後の手段」とか、「一度削除を選ぶと後戻りできません」など。つまり、何らかの方法でGoogleと通信できる状況になった瞬間に端末の初期化が始まってしまうのです。目の前におそらく紛失した状態のままのスマホがあるのに……です。まるで死の宣告を受けたスマホ。

しかし、次の一文を見たときに「おや?」と思いました。それは「Googleの遠隔ロックも遠隔初期化も、あらかじめ、端末側で遠隔ロック、遠隔初期化の利用を有効にしておく必要がある」という説明です。つまり、Google側から遠隔でロックや初期化をかけても、端末側でそれを受け付けない設定になっていると、Googleサービスからのロックも初期化が無効化されるということです。

私の場合はドコモにサービス停止を依頼しているので、そのままでは電源を入れてもGoogleからのロックや初期化の通信が届きません。しかし、今まで利用していたモバイルルータの接続情報は覚えているはずです。つまり、電源を入れたとたんにモバイルルータにネット接続されてしまえば、初期化が始まってしまいます。結論としては、次の手順で慎重にGoogle遠隔初期化をキャンセルすることに成功しました。

Googleデバイスマネージャの初期化キャンセル手順:

(1) 自宅に帰るまで旧スマホの電源を入れない
(2) 自宅内の無線Wifiの回線を元から抜き通信できないことを確認
(3) 所有モバイルルーターがすべてオフになって通信できないことを確認
(4) 自宅付近でドコモ公衆Wifi回線が使えないことを確認(念のため)
→もしも「docomo0000」や「docomo0001」が入るならすぐに場所移動
(5) 万が一を想定して旧スマホからSDカードを抜く
(6) 旧スマホの電源をOnにする
(7) 紛失以前どおりの操作で旧スマホのロック画面を解除する
(8) 設定画面から「遠隔ロック」と「遠隔初期化」のスイッチを「無効」にする
(9) PCがある場合は旧スマホと接続して本体内のデータを退避する
(10) 自宅内またはモバイルルータを通信できる状態に戻す
(11) 旧スマホがネット接続しても初期化されないことを確認する

Googleデバイスマネージャの遠隔初期化が解除できれば、リモート初期化の恐怖はひと段落です。また、スマホを紛失すると対応が絶望的なオサイフケータイに関しても一気に明るい光が降り注ぎます。

旧スマホからオサイフケータイ情報を移行する手順:

(1) ドコモショップに行ってオサイフケータイの停止解除を依頼します
※この時点で「赤ROM」化された旧スマホは「白ROM」状態に戻ります。
(2) 旧スマホに新スマホのSIMカードを移し変えます
→旧スマホがドコモの電波を受信して使えていることを確認します
→EdyやSuicaのアプリにアクセスして電子マネーの金額表示を確認します
(3) それぞれの電子マネーをそれぞれの手順に従って移行手続きをします
→端末内データを各電子マネーのサーバに戻し新スマホで引き取るイメージ
→Suicaの入場記録が残っている場合、本来出るはずだった改札で精算
→入場記録が残っているとSuicaの電子マネー移行はできない
(4) 新スマホにSIMカードを移してオサイフケータイデータを書き戻す

今回の出来事から得られた知見:

(1) Googleデバイスマネージャでの初期化は遠隔初期化を解除できる
→ただし、通常ロック画面が解除できることが大前提です
(2) 「赤ROM」化した端末は正規の手続きで「白ROM」に戻る
→もちろん白ROMになったスマホは返却しないとペナルティがあります
(3) オサイフケータイを紛失した場合は、基本的にあきらめるしかない
→取り戻すための時間的・精神的コストを考えると釣り合いません

正しいAndroidスマホの紛失方法(前編)

~スマホがなくなった時に注意したいこと~

Androidを紛失した

先日Androidを紛失しました。データ流出などのリスクを抱えた状態で被害を最小限に、かつ冷静でいられない状況下で比較的短時間でさまざまな判断を要求されるのが特徴の事象です。今回、結果的に「やっちまったなあ」と思える経験をいくつかしたので、それを共有したいと思います。

胸ポケットから落ちるヒヤリハット

ハインリッヒの法則というものがあります。うそかまことか、ひとつの重大事故が起こるためには、29の軽微な事故があり、その周辺に300の異常があるという法則です。今回の紛失を考えてみるといくつか思いつきます。

「スマホを紛失した」
 ↑
 ★←ストラップをつけていたが外れてスマホがベッドの上に落ちた
 ↑ ↑おー、危なかった!ベッドの上じゃなかったら破損していたかも!
 ★←トイレでかがんだ時に胸ポケットからスマホが床に落ちた
 ↑ ↑トイレの中に落ちなくて本当によかった!
 ★←酔っ払って帰ってきてスマホをちゃんと持ち帰ってきてないかも!
   ↑シャツの上ポケットになかったがかばんの中に入れていた!

本当に29の軽微な事故、300の異常があるかどうかはさておき、ざっと考えるだけでも紛失に繋がりそうな事象がこれだけあって、どれもが軽微だったため「ああ、よかった」で済んでいることが分かります。それぞれ対応していたらリスク軽減ができた可能性があります。

現時点では実際にスマホカバーをして一回り大きくし、胸ポケットから落ちにくくなりました。さらに今はストラップも着脱式にしていて胸ポケットとスマホがストラップで接続されているような状態にしています。

これで、スマホが落ちるリスク自体が大幅に軽減され、また習慣化することによって、たとえ酔っ払っていても常にワイシャツの胸ポケットとスマホが繋がっている状況を保てれば、うっかりどこかに置いてくるミスも防止できるでしょう。

パニック中の行動と振り返り

酔っ払っている時にスマホをなくすと悲惨です。冷静に物事を考えることが困難な状況で、結果的に間違いだったかもしれない行動が結構ありました。それでは、私がAndroidスマホを紛失したときに取った行動とその結果をまとめてみます。

(1) スマホを探すために他の電話からかけまくった → ×電源を切られた

今回は誰かが拾っていたパターンなのですが、拾った電話が電車の中で鳴り続けたら電源を切りたくなるのが人情かもしれません。悪意で盗んだものでもそうするでしょうし、自分のスマホと勘違いして拾ってしまった場合でもびっくりして電源を切るでしょう。

(2) ドコモのお探しサービスで探してもらった → ×電源が入っていないと探索NG

スマホの電源さえ入っていればドコモサービスだけでなく、GPSを利用してGoogleデバイスマネージャでも場所が追えたはずでした。それも電源を切られてしまえばお手上げです。なお、Softbankだと電源が切られても、直前まで使われていた場所を特定できるようになっているそうです。

(3) ドコモにサービス一時停止を依頼 → ○一切の発着信ができなくなります

これは酔っ払っていても大切かつ正解の行動でした。スマホの中に入っている電話番号のカード(正確にはSIMカードといいます)を他の電話機に差し込んだら、私の電話番号で長距離電話をかけられたり、最悪、振り込め詐欺などの犯罪に使われる可能性があります。

(4) ドコモにオサイフケータイ停止を依頼 → ○オサイフケータイも使えなくなります

これはオサイフケータイを使っている人がスマホを落とした場合は必須の対応です。スマホのバッテリーが切れても、SuicaやEdyなどの機能はある程度使える状態が保たれます。契約上、オートチャージになっていたら悪用された時の被害が膨らみます。これをドコモの認証側でNGにすることで、被害を最小限に食い止められます。

(5) Googleから遠隔ロックをかけた → ×通信ができない状況なので意味なし

Googleの遠隔ロックはインターネットに繋がっていないと、何もAndroidスマホに指令を送ることができませんでした。ネットに繋がった瞬間にこの設定がかかります。ちなみに事前にスマホ端末に遠隔ロックを許可する設定が必要です。
この遠隔ロック機能はなかなか便利で、リモートで指定した電話番号にしか電話をかけられないようにしたり、指定した文字列をロック画面に表示させることができます。「XXX-XXX-XXXXまでおしらせください。謝礼金をお渡しいたします。山田」のように表示させることができます。

(6) Googleから遠隔初期化をかけた → ×通信ができない状況なので意味なし

こちらは前項と違って、いわゆる「バルス!」の呪文です。そのスマホからGoogleアカウントが削除されて、本体内のデータは全て意味消失します。ただしこちらも何らかの方法でインターネットに繋がった時点で有効化します。
ちなみに注意点としては、挿入されたSDカードの初期化まではできないので、撮影画像など情報流出のリスクは回避できません。これを回避するためには、事前にAndroid端末ごとに暗号化しておくしかありません。

(7) 警察署に遺失物届けを出した → ○必須

これは通常、何かを紛失した際は必須の行動です。遺失物届けの受理番号がなければ、ドコモでケータイ補償サービスを利用して、リフレッシュスマホを受け取ることができません。

(8) ドコモでケータイ補償サービスを活用 → △補償サービスに入っていれば必須

新品交換というわけではないのですが、少なくとも外装とバッテリーが新しくなったスマホを受け取ることができます。いつ見つかるか分からないスマホを待ち続けられるほど暇な人はおそらくいないでしょう。
8000円程度かかりますが、外装とバッテリーが新しくなるので、傷の付いたスマホやバッテリーがへたってきたスマホユーザーにとっては悪くない選択肢です。ちなみにドコモポイントがだいぶたまっていたので私はそれで充当しました。

ちなみにこの補償を使わずにAmazonなどで中古品の端末を買うこともできることはできます。補償サービスだと基本的に同型機種しか交換できませんが、中古買取なら機種を変えることもできなくはないです。
ただし、購入した端末が盗品だったり、いわくつき端末だったりすると、キャリアから利用停止信号を飛ばされて、その端末が突然使えなくなるリスクがあります。私の例で言えば(5)と(6)で紛失した携帯は使えない状態になっています。(いわゆる「赤ROM」の状態です)

(9) リフレッシュスマホの再設定 → △せざるを得ない

また最初からか……という徒労感は拭えませんが、ひとつだけ大きなメリットがあります。余計な変更がかかっていない状態のスマホは快適に動作します。以前の端末とまったく同じにするのではなく、利用頻度の低かったアプリは入れないなど、快適性を意識した環境再構築をしましょう。

(10) Edyの引継ぎ手続き → ×意図的に移行しないと非常に煩雑

引継ぎというよりも、端末を紛失した場合、基本的に電子マネーは補償されないと考えていたほうがいいです。この状況を回避するためには、利用する電子マネーのチャージは「落としても許容できる金額」にとどめておくことが重要です。
ちなみにコールセンターの番号を教えてもらえますが、オペレーターには決して繋がりません。最後の最後まで音声案内だけに終始しています。(無駄な通話料を使わせるな!)

(11) Suicaの引継ぎ手続き → ×そもそもコールセンターに電話が繋がらない

オサイフケータイの紛失はとにかく面倒ですが、特に途方にくれたのはSuicaの紛失です。ドコモで案内されたSuicaのコールセンターに電話が繋がりません。紛失してから3日間、平日も含めて朝、昼、夕方、夜と時間帯をかえて電話をかけてみましたが、まったく繋がることはありませんでした。

この、(10)と(11)のオサイフケータイの手続きについては、最後まで頭を抱えました。とにかく、コールセンターに繋がらない。Edyは繋がってもWebサイトに書いてある程度のことを音声で教えてくれるだけです。オサイフケータイ系のコールセンターはどこもやる気のなさを感じます。

なお、オサイフケータイのオートチャージ設定をする場合、たとえば2000円を下回ったら1000円チャージというように、小額設定にしておくとよいでしょう。これであれば、少なくとも本体操作なしに3000円以上の買い物はされません。

ここまで、私がスマホ紛失時にやってしまった行動の振り返りをしました。
次回は後編。スマホを紛失したときにすべきことと、スマホ紛失の結末について書いてみます。